歳をとればとるほど、女性ホルモンは減少します。加齢による女性ホルモン減少はどうしても避けられませんが、やはり女性ホルモンはなるべくキープできるならしておきたいところ。今回は加齢による女性ホルモン減少とその対策についてご紹介します。

加齢による女性ホルモンの減少は避けられない

残念ながら、私たちが歳をとるにつれて、体内の女性ホルモンはどんどん減少していきます。女性ホルモンのピーク時と、いつ頃から減少がみられるのか、気になりますよね。さっそく、女性ホルモンがピークを迎える時期と減少する時期を調べてみました。

女性ホルモンのピークは20代半ば~30代前半

女性ホルモンは、20代中盤から30代の前半でピークを迎えます。女性ホルモンの1つ・エストロゲンは年齢により分泌レベルに差が生じ、その分泌レベルによって直面しやすいトラブルも変わってくるのだそうです。

25歳頃から45歳頃にかけては、月経周期がキープされ、エストロゲンのはたらきや分泌も安定する期間で、一番妊娠・出産しやすい年代といわれています。

40代後半から現れる更年期障害

だいたい45歳を過ぎると生理が終わり(閉経)、この時期の前後5年間は更年期と呼ばれています。更年期ではこれまで保たれていた女性ホルモンの分泌サイクルがガクッと低下します。

このサイクルが低下することにより、エストロゲンのレベルもそれに比例して低下します。女性ホルモンを分泌する卵巣内にある卵胞が減るため起こってしまうこの現象が、女性ホルモンの低下にダイレクトに影響しています。

この女性ホルモンの減少により懸念されるのが「更年期障害」と呼ばれる体の不調です。エストロゲンのレベルが急激に低下することが更年期障害の大きな原因としてあげられています。

更年期障害で起こりやすい症状~こころ編~

  • わけもなくイライラする
  • 何でもないことで不安になる
  • 眠りづらくなる
  • 気分が上がらない

更年期障害で起こりやすい症状~からだ編~

  • のぼせ・ほてりによる発汗
  • しわの増加
  • 筋力の低下
  • ちょっとしたことで風邪など軽い病気にかかりやすくなる

これらの症状はほんの一部で、人によっては違う症状が出る場合ももちろんあります。

加齢以外の原因による分泌量低下を防ぐことが大切

女性ホルモンの低下には、加齢だけでなく、他の要因からも簡単に分泌量が減ることもあります。

加齢以外で女性ホルモンが減る理由

  • アスリート並みの過度な運動
  • 過度なストレス
  • 睡眠不足
  • 栄養が偏った食事
  • 水分不足
  • 冷え
  • 喫煙

上記に覚えがある方は、生活習慣の改善を考慮する必要がありそうです。まずは、食事バランスを考えてみたり、喫煙量を減らしてみるなど、できることからトライしてみましょうね。

女性ホルモンを補うために出来ること

さて、女性ホルモンが減少することが避けられないならば、何らかの方法で補えないのか…?と、気になるところですよね。女性ホルモンを補う手段をまとめてみました。

女性ホルモンに似たはたらきをする成分を摂る

一番の近道は、女性ホルモンに近いはたらきをする成分を摂取することです。代表的な成分としては、下記のような成分があげられます。

イソフラボン

主に大豆製品によく含まれている成分で、女性ホルモン・エストロゲンに似たはたらきをすることでよく知られています。

イソフラボンを摂取することにより、女性ホルモンを安定させること以外にも女性に嬉しいメリットがたくさんあるんです。

大豆イソフラボンで得られる代表的な効果
  • 美肌効果
  • PMSであらわれる症状の軽減
  • 更年期障害の改善

実はエストロゲンは「美肌ホルモン」の別名をもつホルモンで、お肌をきれいに保つことに関してはピカイチのホルモンなんです。女性ホルモンも保て、お肌もきれいになるなんてとても嬉しいですよね♪

このエストロゲンの摂取量は1日75mgと定められています。お肌がきれいになるから、女性ホルモン量を維持したいから、と過剰に大豆食品を食べすぎるのは、逆にPMSの症状が重くなったり、ホルモンのバランスが崩れる恐れがありますので禁物です。

レソルシル酸ラクトン類

こちらの物質にも、女性ホルモンのはたらきと似たはたらきが確認されています。

レソルシル酸ラクトン類は聞きなじみがないかもしれませんが、実は身近な食材に豊富に含まれているんですよ。

レソルシル酸ラクトン類を多く含む食品
  • ゴマ
  • 小麦
  • えんどう豆
  • きぬさや

たっぷり摂り、女性ホルモンを増やしましょう!

ボロン

ボロンは、「ホウ素」とも呼ばれている栄養素で、女性ホルモン・エストロゲンの分泌を高め、促進する作用がありますよ。

ボロンを多く含む食品も結構豊富ですよ。

ボロン(ホウ素)を多く含む食品
  • りんご
  • わかめ
  • ナッツ類
  • なつめやし(デーツ)
  • はちみつ
  • キャベツ
  • ひじき

普段のおやつや食後のデザートで食べられそうな果物やナッツ類に多く含まれているようですね。小腹が空いた時にちょこちょこ食べてみるといいかもしれませんね♪

注目のエクオール

エクオールは、大豆食品から主に摂取される「大豆イソフラボン」と腸内細菌によって生まれるスーパーイソフラボンです。エクオールも、先ほどご紹介した物質と同じように、女性ホルモンの活性化や更年期障害対策に効果がある物質といわれています。

40代以降に激減する女性ホルモンとにたはたらきをすることから、更年期を迎える前の女性からはとても重宝されているのだそう。

エクオールを作れるのは日本人女性の50%?!

エクオールは大豆イソフラボンを摂取したらOK!というものではなく、実は腸内細菌が活発に活動してくれるかがすべて。

この腸内細菌が活発かどうかで大豆イソフラボンがエクオールに変換されるかが決まります。エクオールを生み出せる腸内細菌が弱い方は、大豆イソフラボンは大豆イソフラボンのまま吸収されることになります。

ちなみに、ある調査では更年期障害が重い方にはエクオールを作れる方が少ない、という結果も出ています。

どうやったらエクオールをつくりやすくなる?

エクオールを作れる腸内細菌を増やすためには、まず大豆食品を積極的に摂取しているかどうかがカギになります。

現在は食生活もかなり欧米化していますが、まずはお味噌汁や納豆など、日本食を中心にした食生活にシフトしていくと、自然と大豆イソフラボンも摂取でき、腸内細菌も増えていきます。まずは、食生活から改めてみましょう。

病院で「エクオール診断」も可能

一部の病院では、「自分はエクオールを生み出せる体なの?」と気になった方向けに、「エクオール診断」を実施しているところもあります。気になった方は、診断ができる病院を調べてみるのも良いでしょう。

更年期の女性ホルモントラブルに対して

更年期に女性ホルモンの不足からくるトラブルに悩む方も多いかと思います。どのような対策が可能なのかご紹介しますね。

ホルモン補充療法

「ホルモン補充?大丈夫なの?」と心配なさる方も多いかもしれませんが、実は更年期障害治療の基礎ともいわれているメジャーな療法です。

転落するかのように失われる女性ホルモンのスピードを落とすような「減速」のような治療法といえるでしょう。

投与は、2種の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を組み合わせるのが基本で、投与方法や量は、年齢や閉経の時期などで決まるそうなので、ホルモン補充療法をお考えの方は、まずは医師に詳しいお話を聞いてみることをおすすめします。

漢方薬

漢方薬からトラブルを軽減するのもとてもメジャーな方法です。

体型や症状によりお薬をカスタマイズできるので、より個人に寄り添った治療ができることがメリットです。

病名を決めて治療するのが病院での診察のイメージですが、漢方を処方する場合は、患者の体質や体型、症状から治療方法を決定します。ご自分に合う漢方薬を見つける場合は、医師にご相談してみてくださいね。

加齢による減少は避けられないけれど、対策は十分に可能

女性ホルモンは加齢によって減少してしまいますが、日々の生活や食生活を見直すことで十分に対策ができますね。まずは普段のライフスタイルを振り返ってみましょう。