タバコは美容の大敵と言われて久しいですが、実は女性ホルモンにもネガティブな影響を与えることはご存知でしたか?さっそく、どのような影響があるかチェックしてみましょう。

喫煙はエストロゲンを減少させる

タバコを吸うことで、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減少してしまいます。その理由は、タバコに含まれているニコチンやタール、一酸化炭素などの物質にあります。

エストロゲンをはじめとする女性ホルモンは、脳内からの指令により卵巣で生成・分泌されています。喫煙をすると、その瞬間ニコチンが血液中に入り、その血液が脳へ送られます。そのニコチン入り血液が脳内に送られることで、女性ホルモンの分泌指示に支障をきたし、女性ホルモンの分泌が滞ってしまうのです。

また、ニコチンなどタバコに含まれる物質は、血液中の女性ホルモンをも壊してしまいます。女性ホルモンは血流に乗って全身に運ばれるのですが、その過程で肝臓で代謝され、全身に到達する頃には元々女性ホルモンがもっていた作用は弱まっているのだそうです。

タバコの成分には、肝臓での代謝を促進させるはたらきがあるため、女性ホルモンがより多く代謝されてしまい、血液中の女性ホルモン濃度が通常よりかなり薄まってしまう、というデメリットも明らかになっています。

アロマターゼの働きを阻害する

ニコチンには男性ホルモンを女性ホルモンに変える酵素「アロマターゼ」のはたらきを抑制する作用も含まれています。これも、喫煙による女性ホルモンへの弊害といえるでしょう。

このアロマターゼは、閉経後も体内の女性ホルモンを支え続ける、とても貴重な酵素。できる限りフルに活動させたいですよね。

女性の悩みを増やすタバコの悪影響

女性ホルモンの減少も、女性にとってはとても怖いのですが、ほかにも喫煙により引き起こされるコワ~い現象が確認されています。いくつかご紹介しますね。

ホルモンの乱れとタバコの影響で身体の冷えが加速

ニコチンによる女性ホルモンの減少を先ほどご紹介しました。喫煙によるホルモンの減少・バランスの崩れにより、冷え性を悪化させてしまいます。

これはタバコの血管収縮作用による現象で、喫煙により体内のあらゆる血管がどんどん狭くなってしまい、血液のめぐりが悪くなってしまうことに起因しています。これにより、基礎代謝も低くなってしまうので、どんどん冷えが加速してしまいます。

タバコが原因による無排卵性月経

さきほど、タバコにより女性ホルモンが減り、ホルモンバランスも崩れるというお話をしました。ホルモンバランスが崩れることで、排卵が起こらなくなる現象も報告されています。

喫煙中は、脳からのホルモン分泌指示がタバコでほぼ遮られている状態になりますので、ホルモンバランスが安定しているからこそ得られる排卵も得られにくくなります。

また、喫煙からくる血行不良も無排卵性月経を誘引してしまいます。無排卵性月経が続くと妊娠しにくくなる可能性も高まってしまいますので、妊娠希望の方はなるべく早いタイミングで禁煙を始めることをおすすめします。

生理痛や更年期障害の症状を悪化させる

喫煙をすると血管が収縮されるというお話をしましたが、この血管収縮作用には生理にも大きな影響を与えてしまうんです。

生理痛に関するホルモンで「プロスタグランジン」というものがあります。

このホルモンは子宮の収縮と経血を体外に排出させるはたらきをもつ、生理には不可欠なものなのですが、このプロスタグランジン、実は血管が収縮され、血流が滞ってしまうとさらに活発にはたらいてしまいます。プロスタグランジンの分泌が活発になるほど、生理痛が悪化してしまうのです。

また、喫煙により閉経も早まることが報告されています。早く閉経がくることにより更年期障害も早く訪れることになります。

まだ若い方でも喫煙により若年性更年期障害が起こる危険性も高まっています。老化も進み、お肌もシワが増え、更年期障害も起こりやすくなるなんて、とてもショックですよね。

禁煙外来ならタバコ代より安く禁煙できる

ここまでちょっと怖いお話をしてきましたが、それでも「タバコはやめられない!」と感じている方も多くいらっしゃるかと思います。そうですよね、ずっと習慣になっていたものを突然断ち切るのはとてもきついですよね。

やめたいけどやめられない、そんなあなたには「禁煙外来」はいかがでしょうか?禁煙外来には禁煙に特化した看護師さんがいらっしゃるところも多いほか、元喫煙者だったドクターもいらっしゃるところもあります。禁煙成功者のお話や禁煙についてのコツなどを聞くうちに禁煙もしやすくなるはず。

気になる費用ですが、医療費3割負担の場合は、診察料とお薬代で大体1,000円~1,700円ほどの負担になるそうです(初診料や診療内容によってばらつきは生じます)。

1日に440円のタバコを1箱吸う方なら、禁煙治療のほうがお安く済んでしまう、という計算になりますね。まずはお話を聞くだけでも禁煙外来に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

喫煙は女性ホルモンにも「百害あって一利なし」

タバコと女性ホルモンの関係性についてお話しました。健康面はもちろん、女性ホルモンにとっても良い影響は全くなく、まさに「百害あって一利なし」なタバコ。

喫煙者の方で女性ホルモンのことに興味がある方や気になっている方は、まずは禁煙に励んでみることをおすすめします。